2006年12月15日

景観を修景すると

江戸屋全景.jpg

町並みの写真を撮ろうとすると、どうやっても電信柱と電線が写るんだわね。
コレが邪魔っ!
電力線・電話線・2系統のTV共視聴線、これらケーブルが蜘蛛の巣状態で集落を覆っているもんだから、写真家をして「これは撮らせないために意図的に仕組まれたものに違いない」と嘆かせている。
  
ウーン  確かにね  そうかも知れないなー。
赤沢にだって「肖像権」ってものがあるべし、そう簡単に撮られたくは無いわね。
かといって、村の許可を得ていざ撮ろうとしても・・・・・撮れんか。

するってーとコトは電力会社とNTTと村のTV組合がテンデンバラバラに柱を建て線を引いたってことに起因するな。
あっち痛いこっち痛いと言っちゃ膏薬をベタベタ貼り回した結果だわね。
見苦しいことはなはだしいけど、これも村の歴史と大切に残していけば、将来日本中の電柱電線が消える日が来た時には重要な近代化遺産になるだろう・・・・・・・・かねぇ?

ものは試しに電線・電柱を外して見ようってことで。

江戸屋修景-01.jpg

結構良いんでないの! やはり伝統的な風景はモノクロが似合う。
目障りなモノが消えるだけで視界が広がり背景との調和が際立つようです。

↓ついでに明治39年の古写真を
edoyaM39.jpg
明治10年築の建物ですが現在とほとんど変わっていません、変わったのは上屋・下屋根が笹板(栗ヘギ板)葺き⇒トタン葺きに変わったぐらい。ただ当時の笹板葺きの手法では入母屋屋根の隅棟の雨仕舞いが造れなかった為でしょうか擬似入母屋の化粧屋根になっています。切妻⇒入母屋へ変化していく過程ですね。なお棟は杉皮葺きを算木で押さえ上に玉石を載せていた様子がわかります。
 この写真は大風に屋根板を剥されるなど被害を受けて大修理を行い、妻側二階腰壁を増築した工事完成の記念写真と思われ、宿泊客も座敷箒を三味線代わり頭に手ぬぐいを載せておどけた姿で写っています。ガラス乾板時代の貴重な記録です。

↓さらについでに
kura01.jpg
寛政4年(1792)建築の土蔵は、記録が残る建物としては赤沢で最も古い建物です。天保8(1837)年の村大火に会いながら焼け残り、この折に土壁など大修理をしたようです。下って大正11(1922)年にトタン張の補修を行い、平成8(1996)年には半解体保存修理を施し大正11年当時の姿に戻しました。国産のトタン板は、官営八幡製鉄所が1906年頃生産開始したのが始まりといいますから、当土蔵のトタン張や「江戸屋旅館」の書き文字などは共に日本の近代産業の歩みを象徴しているように思います。当時トタン板は身延の山を越えて人の背に背負われて運ばれてきました。
posted by ヒコベエ at 01:48| Comment(2) | TrackBack(1) | 町並みと建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
電柱がないとすごくいいですね。電柱がなくなると、今度は白い無粋なガードレールが気になります・・・。ガードレールはないと危険ですから、昔風のデザインなんかいいですね・・・。独り言でした。ブログ楽しみにしています。
Posted by takechan at 2006年12月21日 10:42
ひこべえ様 はじめまして。「やまなし・まちかど図鑑」の凡苦楽庵です。当ブログへのコメントありがとうございました。ブログは続けるのが大変ですが、マイペースで無理のない範囲で更新されたらと思います。当ブログにこちらをリンクさせて頂きました。早川や赤沢の話題を楽しみにしています。今後ともよろしくお願い致します。
トラックバックはトラックバックしたい記事のURLをコピーしてご自分のブログの編集画面のトラックバックを送るという所にペーストすれば送れます。
あっそうそう、上流研のしばっちさんによろしくお伝え下さい。
Posted by 凡苦楽庵 at 2006年12月22日 00:27
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